【Google Cloud 事例】Google PlayとApp Storeのアプリインストール数をGoogle Cloud のBigQueryに登録するツールの開発ーアパレル会社様

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自社が提供するサービス向上のため、ターゲットとなるユーザーの動向を把握することは重要です。
弊社にご相談頂いたお客様からは、自社開発をおこなったアプリのGooglePlayとAppStoreのインストール数を、Google Cloud のBigQueryに登録し一元管理したいというご要望をいただきました。
Google PlayとGoogle Cloud はどちらもGoogleから提供されているため、親和性があり容易にデータ連携をすることが可能です。しかし、Appleが提供するApp Storeの情報をBigQueryに連携するためには、別途ツールを開発する必要がありました。
今回の記事では、GooglePlayとAppStoreアプリのインストール数をGoogle Cloud のBigQueryに連携したという事例をご紹介します。
【お客様の抱えていた課題】
- ■GooglePlayとAppStoreの日付ごとのインストール数を確認したい。
- ■各アプリケーションの管理画面からインストール情報は確認可能だが、Google Cloud のBigQueryにデータを投入して一元管理できるようにしたい。
- ■後々はBigQueryからBIツールにデータを連携して、各アプリケーションの日付ごとのインストール情報を比較できるようにしたい。
上記のようなご相談があり、必要な情報をGoogle Cloud のBigQueryに連携する方法を検討しました。
検討の結果、以下2パターンのデータ連携を行う必要がありました。
- ■Google Play → BigQuery
- ■App Store → BigQuery
【アプリケーションの概要】
Google PlayからBigQueryへのデータ連携
Google PlayとGoogle Cloud は親和性が高いため、インストール数をBigQueryにデータを連携するための公式サービスが用意されております。データの連携方法は、以下となります。
①BigQueryのTransfer機能にて、Google Playにレポート情報の取得をリクエスト(要求)する。
②Google Playから返却されたデータ(インストール情報)をBigQueryに保存する。
※Google公式の設定手順 :https://cloud.google.com/bigquery/docs/play-transfer?hl=ja
【アプリケーション構成図】
App StoreからBigQueryへのデータ連携
App StoreからBigQueryにデータを連携するための公式サービスは、用意されていませんでした。そのため、App StoreのAPIを利用して、レポート情報をBigQueryに登録するためのツールを別途開発いたしました。
データの連携方法は、以下の通りとなります。
①Google Cloud のスケジューラ(Cloud Scheduler)にて、データを取得するためのツールを定期的に実行する。
②Cloud Functionsにて開発したツールで、App StoreのAPIを介しレポート情報の取得を要求(リクエスト)する。
③App Storeからデータが返却される。
④返却されたデータをBigQueryに登録する。
【アプリケーション構成図】
【アプリケーション開発後の結果】
上記のようなシステムを構築することで、Google PlayとApp Storeのアプリインストール数をBigQueryで一元管理できるようになったとお客様に喜んでいただきました。データは日付でBigQueryのテーブルに保存されるため、SQLを使用することで必要な情報を抽出できます。
そして今後の展望としては、BigQueryとBIツールの連携です。連携を行うことで各アプリケーションのインストール情報の比較が容易になります。その情報を元にターゲットとなるユーザーの動向を把握し、サービスの向上や企業の意思決定に役立てることが可能となります。
このように当社では、Google関連のサービスを活用したアプリケーション開発を得意としており、Google Cloud をより便利にご利用頂けるようなお手伝いをしています。Google Cloud に限らずとも、Google関連のサービスを利用する上でのお困りごとがあればお気軽にご相談ください。