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Google Workspaceの種類とエディションの違いを解説|Gemini対応状況も紹介

Google Workspaceの種類とエディションの違いを解説|Gemini対応状況も紹介
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  • #Google Workspace(旧G Suite)

企業の業務効率化や生産性向上に欠かせないツール、Google Workspace。そのプランの違いを理解し、自社に最適な選択をすることが重要です。本記事では各プランの特徴やセキュリティ機能、さらに注目のAI機能「Gemini」の対応状況について解説します。

Google Workspace 導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

株式会社フライトソリューションズではお客様の要望に合わせて、迅速かつ丁寧なグループウェアの導入支援サービスを提供しています。導入を検討している方は、ぜひ弊社にお任せください。

1. Google Workspace とは?基本プランとその特徴

Google Workspace は Google が提供する企業向けクラウド型グループウェアで、文書作成やメール、オンライン会議やファイル共有などを統合したプラットフォームを提供します。

Google Workspace の代表的なプラン構成

 ◆ Business Starter
 ◆ Business Standard
 ◆ Business Plus
 ◆ Enterprise (Standard / Plus / Essentials / Frontline)

各プランの主な対象ユーザーと利用シーン

 ◆ Business Starter:小規模チームやスタートアップ向け
 ◆ Business Standard:リモートワークやファイル共有に重点
 ◆ Business Plus:ユーザー管理やセキュリティに必要性
 ◆ Enterprise:高度な管理機能やAI機能を必要とする大企業

Google Workspace に含まれる主要ツール

 ◆ Gmail:高満足度のメールサービス
 ◆ Google ドライブ:クラウド上のストレージ
 ◆ Google Meet:オンライン会議ツール
 ◆ Google ドキュメント / スプレッドシート / スライド:ドキュメント作成や同時編集
 ◆ Google Calendar:スケジュール管理

 

「 Google Workspace とは何か?」を理解することは、次章で紹介するプラン比較・選定の理解を深める前提となります。

2. Google Workspace のプランを比較

Google Workspace は複数のエディション・プランを持ち、機能によって別れています。

エディション:
Business、Enterprise、Education、Essentialsの4種類に分けられます。

プラン:
各エディションは、ユーザー数や組織の規模、必要な機能によって、さらに細かく分かれています。こちらを「プラン」と呼んでいます。

BusinessとEnterpriseの違いとは

 ◆ Business:GoogleドライブやGmail、Google Chat、Google Meet等、基本的な機能は載せつつ、コストパフォーマンスに優れる
       300ID以下の制限があるため、中小企業向け

 ◆ Enterprise:セキュリティや管理性などを必要とする大企業向け

エディションごとのセキュリティ・管理機能の違い

 ◆ Business エディション:ユーザーとグループの管理、基本的な2段階認証、管理コンソールを利用した簡易的なポリシー制御が可能。基本的なアクセス管理や監査ログの閲覧に対応。

 ◆ Enterprise エディション:上記に加え、Google Vaultによる電子情報開示・記録保持、DLP(データ損失防止)ポリシーの設定、SIEM連携、ログの長期保存、シングルサインオン(SSO)とそのログ監視、異常検知によるアクセス警告など、より高度で包括的なセキュリティと統制機能が利用可能。

Google Workspace エディション比較で見る選定のポイント

 ◆ 企業サイズ
 ◆ セキュリティの要件
 ◆
コスト対効
 ◆
AI機能 (Gemini)の必要性

各プランの違いを比較することは、ニーズに合わせた適切な選択に繋がります。

3. Gemini対応状況と利用可能な Google Workspace プラン

最新のAI機能として話題の「Gemini」は、Googleが提供する生成AIサービスです。

Geminiとは何か?Googleの生成AI機能の概要

 ◆ GmailやDocsでの自動下書き作成(文案提案)
 ◆ Meet会議の要約自動編集
 ◆
レポート計算や資料まとめの効率化

Geminiが利用できるWorkspaceプラン一覧

 ◆ Business Starter(サイドパネルからの一部利用に対応)
 ◆ Business Standard(GmailやDocsなどでの簡易的なAI補助に対応)
 ◆
Business Plus (フル機能対応)
 ◆
Enterprise Standard(フル機能対応)
 ◆
Enterprise Plus(フル機能対応)
 ◆
Education Plus(Google for Education)

Geminiの活用で業務はどう変わるのか?

 ◆ アウトプットの質向上
 ◆ 作業時間の短縮
 ◆ ヒューマンエラーの減少

Business StarterだとGeminiアプリおよびGmailのサイドパネル以外は利用できないなどGeminiの利用範囲が限られているため、Google Workspace 内のあらゆるサービス(Gmail、Google ドライブ、Google ドキュメント関連、Google Meetなど)で利用したい場合は、Business Starter以上のプランを選ぶことをおすすめします。

AI機能は現場のオペレーション効率を高め、経営効率化に繋がる重要な要素です。

4. Google Workspace プランの混在運用は可能?

企業の利用シーンによっては、異なる部門やユーザーに対して異なる Google Workspace エディションを割り当てたいと考えることもあるでしょう。本章では「プランの混在運用」が可能かどうか、契約形態別に整理して解説します。

Google 社との直接契約の場合

 ◆ 原則として、同一ドメイン内で複数のエディションを混在させることはできない
 ◆ 管理コンソール上でも、1ドメインに対して1つのエディションしか設定できない仕様

つまり、BusinessとEnterpriseを同一組織内で使い分けるような構成は、標準の直接契約では不可能です。

リセラー経由の契約の場合

 ◆ Google 認定リセラーを経由した契約であれば、条件付きで混在運用が可能なケースがある

例えば、営業部には Business Standard、情報システム部門には Enterprise Standard というように、必要な部門にだけ高度な機能を割り当てることができます。

混在運用における注意点と考慮すべきこと

 ◆ ライセンス管理が煩雑になるため、明確なユーザー管理ポリシーが必要
 ◆ セキュリティポリシーの一貫性を保つ必要がある。異なるプランでは提供されるセキュリティ機能に差があるため、混在することでポリシーが不統一になるリスクがある。
 ◆ 管理者は、どのユーザーがどのプランに属しているかを常に把握し、必要に応じてアップグレード・ダウングレードの調整が求められる。

混在運用は柔軟性がある一方で、契約形態や運用体制によって実現可否や管理負荷が異なります。導入を検討する際は、Google パートナーやリセラーと事前にご相談ください

5. Google Workspace プラン比較表と選定ガイド

Google Workspace の各プランは機能と価格によって大きく異なります。企業の規模やニーズに最適なプランを選ぶために、下記の比較表を参考にしてください。

プラン別機能比較と価格の目安

※1. GmailやDocs内でのサイドパネル経由のAI支援(例:返信文の提案やテンプレート挿入)が中心
  ユーザーがAIに対して能動的に細かく・自由に働きかけること(=高度な対話や再指示)ができず、あくまで“提案を受け取る”ような一方向的な使い方にとどまるケースが多い

※2. GeminiがGoogle Workspace全体に統合されており、Google Docsの本文上で直接プロンプト入力→即AI生成など、より高度な生成・編集支援が可能
  ユーザーがAIに自然文で指示を出し、その結果を見てさらに調整を依頼するなどの双方向かつ継続的な対話が可能

Gemini対応有無・ストレージ容量などの一覧表

Geminiに対応したプランでは、特に業務効率化を重視する企業に向けたAI機能が提供されています。以下の一覧を参考に、どのプランが最適かを判断してください。

プラン選定時に重視すべき評価ポイント

Google Workspace のプラン選定において、重要な評価ポイントは以下の通りです。

 ◆ セキュリティ:特に大企業にとってセキュリティ機能は最優先事項です。Enterpriseプランでは、強化されたセキュリティ対策が提供されます。
 ◆ ストレージ容量:企業の利用状況に応じて十分なストレージ容量が必要です。プランごとの容量を比較して、最適なプランを選びましょう。
 ◆ Gemini対応:業務効率化を目指す場合Gemini対応プランを選ぶことで、生成AIを活用した業務改善が可能になります。
 ◆ コスト:最終的な選定はコスト面での調整も重要です。必要な機能を十分に備えたプランを選び、コストパフォーマンスを重視しましょう。

6. まとめ

Google Workspace は企業の規模や業務ニーズに応じて、柔軟に選べるプランが揃っています。各プランにはセキュリティ機能やストレージ容量の違い、さらにはAI機能(Gemini)対応の有無など、さまざまな要素があります。自社のニーズに最適なプランを選定し、業務効率化を図ることが、Google Workspace を活用するための鍵となります。

本記事で紹介した情報をもとに Google Workspace のプラン選定を進め、業務の生産性向上を目指しましょう。

株式会社フライトソリューションズではお客様の要望に合わせて、迅速かつ丁寧なグループウェアの導入支援サービスを提供しています。導入を検討している方は、ぜひ弊社にお任せください。

 

 

 

 

 

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