Google Workspace Business Starterの料金・容量・解約まで徹底解説!

- #Google Workspace(旧G Suite)
大企業の情報システム部門ではグループウェアの見直しや再構築が急務となっています。
本記事では Google Workspace の中でも導入しやすい「Business Starter」プランを中心に、料金・容量・共有ドライブ・解約方法まで、IT担当者が知っておくべき要点を徹底解説します。Google Workspace Business Starter 導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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1.Google Workspace Business Starter とは?
まずは Google Workspace の有料プラン「Business Starter」について、その立ち位置や機能、他プランとの違いを整理しましょう。
Google Workspace 有料プランの中での Business Starter の位置づけ
Business Starter は、 Google Workspace の有料プランの中でも最もシンプルな構成です。
・Business Starter は、有料プランの中で最も基本的な構成
・Gmail や Google ドライブ、Google Meet など主要なツールを利用可能
・小規模チームや部門単位での導入に適している
Business Starter の主な機能とできること
具体的に、Business Starter ではどのような機能が利用できるのかを整理します。
・1ユーザーにつき 30GB のストレージ(Gmail・ドライブ共通)
・Google ドキュメントやスプレッドシートのリアルタイム共同編集
・Google カレンダーでのスケジュール共有と通知機能
他の有料プランとの違いや選び方のポイント
選定時には、上位プランとの機能比較が欠かせません。
・上位プラン(Business Standard、Plus)では共有ドライブや容量拡張が可能
・業務内容や利用人数に応じてアップグレードの検討が必要
Business Starter は初期導入に適したプランですが、用途によっては上位プランとの比較が欠かせません。目的に応じたプラン選定が導入成功の鍵となります。
2.Google Workspace Business Starter の料金プラン
導入を検討する際、料金体系は最も気になるポイントです。ここでは Business Starter のサブスクリプション料金と料金改定の背景を解説します。
Business Starter サブスクリプションの料金体系
Google Workspace はサブスクリプション型の料金体系です。
・年間契約:1ユーザーあたり月額 ¥800(税抜)
・月額契約:割高になるが柔軟な契約が可能
※価格は変更される可能性があります。
※詳細は販売代理店や Google 社にお問い合わせください。
月額制と年額制の違い
柔軟性とコストのバランスで選択肢が異なります。
・月額:短期運用や試験導入に適している
・年額:長期利用でコストパフォーマンスに優れる
2024年の料金改定と値上げの背景
2024年に Google は一部プランで価格改定を実施しました。
・Gemini をはじめとする AI 機能の強化
・セキュリティ機能の向上に伴う価格見直し
・業務効率化を支える価値向上への対応
コストを重視しつつも、今後の利用拡張を見据えたプラン選定が重要です。契約形態の違いを理解し、自社に最適な方式を検討しましょう。
3.Google Workspace Business Starter の容量と拡張性
データの保存や共有が日常業務に直結する現在、容量とその運用方法は見逃せないポイントです。Business Starter の仕様と活用方法を詳しく見ていきましょう。
1ユーザーあたりの容量
Business Starter では、以下の容量制限が適用されます。
・1ユーザーあたり 30GB(Gmail + Google ドライブ 合算)
・チーム共有やメディアファイルが多い業種では早期に限界に達する可能性あり
容量追加はできる?追加方法と費用
Starter プラン単体で容量を増やすことはできません。
・ストレージの追加オプションは非対応
・容量を増やしたい場合は、Business Standard(2TB/ユーザー)以上にアップグレードが必要
容量を有効活用するための運用方法と工夫
容量制限を意識したうえで、以下のような運用改善が求められます。
・不要メール・ファイルの定期削除
・Google ドライブのフォルダ設計・共有ルールの整備
・管理者によるストレージ使用状況のモニタリング
限られた容量の中でも適切な管理と運用ルールを整えることで快適な利用が可能になります。拡張が必要になった場合には、早めの上位プラン検討が有効です。
4.Google Workspace Business Starter で共有ドライブは使える?
チームでのファイル共有に欠かせない「共有ドライブ」。Business Starter での対応状況と、その代替策について見ていきましょう。
共有ドライブの基本機能とチーム活用のメリット
共有ドライブは、以下のような目的で利用されます。
・ドライブが個人でなく組織単位で所有される
・メンバーの変更があってもデータが引き継がれる
・アクセス権限の一括管理が可能
Business Starter プランでは使える?
Business Starter では共有ドライブを作成・管理することはできません。
※共有ドライブの「作成・管理」はできないが、他テナント(他社の Google Workspace )が作成した共有ドライブに
「アクセス(閲覧・編集)」することは可能
代替手段としては「マイドライブ+リンク共有」があるが管理面で課題あり
共有ドライブが必須な場合のアップグレード検討
共有ドライブを業務で積極活用する場合は、プランの見直しが必要です。
・Business Standard 以上にアップグレードで機能解放
・データ移行・組織設計支援はクラウドインテグレーション部が対応可能
部門を横断したファイル共有や、組織的なデータ管理が求められる企業では、共有ドライブの有無が選定の決め手になります。必要に応じてプランの見直しを進めましょう。
5.Google Workspace Business Starter と Gemini(AI機能)の関係
AI による業務効率化が加速する中、 Google Workspace に導入された「Gemini(旧Duet AI)」は注目の新機能です。ここでは、Business Starter での利用可否や、Business Standard との違いをわかりやすく解説します。
Gemini(旧Duet AI)とは何か?
Gemini は Google が提供する業務支援型の生成AIです。
・Google が提供する生成 AI 機能群
・Gmail、ドキュメント、スプレッドシートなどに統合され、要約・自動下書き・データ分析などを支援
・業務時間の短縮・ミス削減・アウトプットの質向上を実現
Gmail のサイドパネル:Starter と Standard の違い(2025年5月現在)
Gmail のサイドパネル自体は Starter でも利用可能ですが、内容に差があります。
補足:Gmail の右側に表示される「Google カレンダー」「Tasks」「Keep」などの基本パネルは、Business Starter でも利用可能です。ただし、Gemini による生成 AI 機能(メールの要約・提案・自動応答など)は、Business Standard 以上の契約をしたプランでのみ利用可能です。
Gemini の具体的な機能と業務インパクト
Gemini を業務で利用した際の効率化イメージは以下となります。
・Gmail:受信メールの要点抽出、返信文の自動生成
・ドキュメント:文章のリライト、構成の提案
・スプレッドシート:関数生成、表の自動分析
・Meet:議事録のリアルタイム生成・要約
Gemini の導入は AI を活用した「次世代の働き方」を推進する起点となります。特にサイドパネルでの AI 活用は日々の業務に密接に関わるため、早期の検討と上位プランへのアップグレード、導入サポートの活用が鍵を握ります。
6.Google Workspace Business Starter の解約方法と注意点
導入時だけでなく解約やプラン変更の対応も重要です。ここでは解約の流れとデータ保全の観点から注意点を整理します。
サブスクリプション解約の手順と必要な準備
Business Starter の契約は Google 管理コンソールから簡単に解約できますが、以下の準備が必要です。
・対象ユーザーのアカウント停止または削除設定を確認
・Google Takeout や Vault を使ったデータエクスポートを実施
・利用中のアプリやドメインの整理・切り離しを事前に行う
※年額契約の場合、残契約期間によっては違約金が発生するため注意が必要です。
解約後のデータ保持期間とバックアップ対応
Google Workspace のデータは、解約後すぐに削除されるわけではありません。
・通常30日間は猶予期間があり、データの復元が可能
・それ以降は復旧不可能となるため、Google Takeout やバックアップツールで事前のバックアップ取得は必須
・メール、カレンダー、ドライブファイル、グループ情報などを忘れず保存
※監査ログや管理者設定など、一部データは Google Vault を活用することで保持・書き出し可能です(Business Plus 以上対応)。
解約時によくあるトラブルと事前に確認すべきポイント
スムーズな解約には、以下のような落とし穴を避けることが重要です。
・サービス停止による業務影響
・メール転送設定をしていなかったため、顧客との連絡が途絶
・Drive 上の共有ファイルが失われ、チーム業務に支障
・ドメインをすぐに他サービスへ移行できず、業務停止状態になる
解約をスムーズに行うためには、事前の情報整理とバックアップが不可欠です。トラブルを未然に防ぐには、専門サポートの活用も有効です。
※解約の詳細は販売代理店や Google 社にお問い合わせください。
※データ移行や切り替えについては弊社でのサポートも可能です。
7.まとめ
Google Workspace Business Starter は初期導入や部門単位の活用に必要十分な機能で、導入しやすい価格なこともあり、最適なプランです。
ただし、容量や共有機能の制限は大企業の本格利用には課題となることもあるため、上位プランへの拡張性も見越した設計が重要です。
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