【Google Cloud 事例】ChromeOS のログ取得ができるツールの開発ーインフラ会社様

- #Google Cloud
- #Google Workspace(旧G Suite)
Google のChrome OS を搭載したコンピューターChromebook を会社にて導入(もしくは導入を検討)しており、尚且つPCへのログオン・ログオフのログ収集を勤怠管理の一環として行いたい、といったご要望はございませんか。
Chrome OS は、Windows OS に搭載されているタスクスケジューラのようなバッチ機能がございません。そのためバッチ機能を実施する場合、Chrome OS 外部のツールを使用する必要があり、ツールに精通している必要がございます。弊社ではノウハウや様々なツールに精通したメンバーが揃っておりますので、お客様のご環境に合わせた開発が実現できます。
今回の記事では、Chromebook のログオン・ログオフのログを持つGoogle Workspace の監査ログをGoogle APIを介して取得し、指定のサーバにテキストファイルとして保存を行う、Chrome OS ログ取得ツールの事例をご紹介いたします。
【お客様の抱えていた課題】
-
- ・Windows OS で行っている、Windows バッチを利用したログオン・ログオフのログを取得する仕組みと同様のログ収集をChromebook で行いたい
- ・収集したログは、ログオン・ログオフを分けて指定のサーバへ転送されるようにしたい
- ・出力するログの設定は、ログの追加、削除、順番入れ替えやログの転送先サーバの変更をできるようにしたい
上記のご相談があったため、ChromeOS に対応したログオン・ログオフデータを取得するツールを開発いたしました。
【アプリケーション概要】
〈アプリケーションの機能〉
①Cloud Scheduler に設定した起動間隔でバッチを実行する
②データベースであるDatastore 等に設定した、出力したいログ、出力する順番、転送先等のデータ(以降、設定データとする)を取得する
③Chromebook のログを持つGoogle Workspace の監査ログを取得し、Datastore に設定したデータを基に並び替え、出力有無を選択する
④Datastore に設定した転送先、転送方法により、テキストファイル形式でFTPServer の指定フォルダへ転送する
⑤エラー発生時には、設定したアドレスへアラートメールを送信する
〈アーキテクチャ概要〉
【アプリケーション開発後の結果】
本アプリケーションを開発することで、Chrome OS のログオン・ログオフデータの自動取得が可能となりました。
また各設定値をDatastore に保持させることで、通常では改修が必要となるログの追加、削除、順番の入れ替えやログの転送先サーバの変更が、改修することなく可能となり、お客様からご好評をいただいております。
このように当社ではGoogle 関連のサービスを活用したアプリケーション開発を行い、Google Cloud をより便利にご利用いただけるようなお手伝いをしています。Google Cloud を利用する上でのお困りごとがあればお気軽にご相談下さい。